慈悲に聖道・浄土のかわりめあり『歎異抄』第4章
人はどうして「人を助けたい」と思うのだろう。
人はどうして「人を愛したい」と思うのだろう。
「助けてもらいたい」からだけなのか。
「愛してもらいたい」からだけなのか。
結局自分が可愛いからだけなのか……
「どうせ自分のことしか考えていないのが人間の本性だから…
助けるのもや~め~た、愛するのもや~め~た」
と言ってみた。
すると、人類滅亡の明日が見えてきた。
「そもそも人類はこの中途半端な『助けたい』や『愛したい』の心を
頼りとして20万年の歴史を繋いできたんじゃないの?」
と聞こえてきた。
ああ……
なぜ?
助けきれないのに
助けようとするのは
なぜ?
愛しきれないのに
愛そうとするのは
なぜ?
なぜ?
な~ぜ?
『歎異抄』4章を開いてみよう。